沢山歩く人が増えた。
ポケモンGOとトランプ大統領の共通点だ。
2016年7月6日に世界に先駆けてオーストラリア、ニュージーランド、アメリカでリリースされたポケモンGO。
ダイエットに成功したり、引きこもっている人が家の外に出るようになったり、「人を歩かせるって凄い」と各所で絶賛され、ただのゲームではなく社会現象になった。
しかし、早くもこれに対抗する者が現る。
あのトランプ大統領だ。
彼は、大統領という地位にありながらポケモンGOに対抗する。
むしろポケモンGOに対抗するために大統領になったとしか思えない。
彼が大統領になった翌日から闘いは始まった。
ウィメンズ・マーチや難民入国禁止令、 反トランプでIT業界が団結の動き | などなど数えきれないほどのデモが米国各地にとどまらず、世界各国で繰り広げられている。
デモの参加者は大声を出しながら市街地を大人数で練り歩きます。デモは事前に許可を取って交通整備などをする必要はあるので、そのおかげで歩いている途中で交通事故にあう可能性はほぼ無い。人々と一緒に歩くうちに会話が生まれる。「トランプの何が気に入らないのか、どんな権利を主張すべきか」互いの思いを共有できる雰囲気もある。
スバラシイ。
ポケモンGOの場合は、レアポケモンが出没する場所に人は沢山いても彼らの中でコミュニケーションが生まれるのは稀だ。スマートフォンを持っているので下を向きながら歩かなければならず、交通事故などの心配もある。ポケモンをゲットしても大声で叫べば周りの迷惑になるので、ほくそ笑んで終わるし、調子に乗って近くの人に話しかけるとナンパか何かと勘違いされ、相手の人を不快にする可能性すらある。ポケモンGOは、ポケモンと一緒かもしれないが、依然として孤独な闘いなのだ。
ここまで書くと、トランプGOがポケモンGOよりもイケていることは認めざるをえない。
トランプGOとポケモンGOがこじつけだと思われる方はこれを見てほしい。
決定的な証拠だ。
2016年7月15日にトランプ氏がFacebookの公式アカウントに投稿していたポスト。
CROOKED HILLARY NO!(悪徳なヒラリーはノー!)と書かれたPokemon Goそっくりな動画をアップしているではないか。
俺が、トランプ GO!で世界を救うんだという宣言ですね。分かります。
7月6日のポケモンGOリリースから1週間も経たないうちにこの動画を上げています。
先見の明ありすぎでしょ。。。
トランプは皆に疑問を投げかけることで世界を救おうとしています。
最近、ヨーロッパでは難民は邪魔者扱いされていました。そして、難民に厳しくしようとする国が増えつつありました。
そんな流れをトランプ大統領は憂えたんでしょう。
「難民なんていらねえええ!!入ってくるんじゃねえええ。」
彼は思い切って誰も言わなかったことを言いました。
こんな主張もしました。
「女性の権利?なんだそれ、そんなもん要らねえだろうおおおお。俺みたいな金持ちは女の股なんてすぐに触れるわ」と。
デモ起こるわ~。
こんな発言されたらデモするわ。
トランプ大統領は私たちに機会を与えてくれました。
難民や女性の権利を考える機会だけではありません。
大声を出しながら市街を練り歩き、名前も知らない人と自然にコミュニケーションをとる機会も与えてくれたんです。
トランプ大統領はきっとこうも考えています。
最近の若い奴らは「法治国家」が何であるのかを分かっていない。
法治国家が何か知らしめるためにハチャメチャな大統領令を出してみせてやろう。裁判所が適当に止めてくれるだろうから。
なんと考えが深いのでしょうか。
人は目の前のことと簡単なことから優先的に考えます。
明日のご飯は何にしよう。仕事の締め切りのためにどう対処しよう。
どのポケモン捕まえようかな。
自分の目の前の利益に夢中です。
女性の権利、難民についてなんか難しすぎて自分の利益には関係ないものだと思えて考える機会を持ちません。
だけどトランプGOで多くの人が気付いたはずです。
目の前のことばかり考えていると、トランプみたいなのが大統領になれるんだって。
そうやって気づかないうちに、難しくて面倒だと思っていた女性の権利、難民が脅かされて初めて気づくんです。自分の直接の利益とは関係ないけど守らなきゃいけないものなんだって。
そう気づいた人が、トランプGOで街を練り歩いているんだな。
守るべきものを守るために。
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