訪問日:2016年1月5日(火)
「ハーグ市立美術館」に行った時のレポです。
ハーグ市立美術館の前には、マウリッツハイス美術館とエッシャー美術館を訪問。美術にどっぷりと溺れた一日でした。
「ハーグ市立美術館」には1時間しか滞在していませんが、「オランダを色んな角度から感じられる美術館」として楽しめました。
美術館入り口「Museon」という文字が見えます。
日本の一般的な美術館と変わらない雰囲気ですね。さすが市立美術館です。
1階あたりの面積がかなり広い上に2階まである。時間が限られていたので小走りで回って気になるところをじっくり見ました。
各時代に使われていた実物の食器や洋服で当時の様子を再現していました。
オランダで名物の陶器「デルフト陶器」の展示
デルフトは元から陶器の名産地。最初はオランダ独自の絵柄をつけていたようですが、途中から中国磁器の模倣品を作成するようになったとのこと。
オランダの陶器職人たちはすぐさま中国磁器の模倣品制作を始めたわけではなかったが、明の万暦帝が1620年に死去し、中国磁器のヨーロッパへの輸入が途絶えると、その模倣品の制作をするようになった
中国磁器を模倣した結果がこれです。クリソツ。
デルフト陶器を使った斬新な展示
戦争の悲惨さを表現していると書いてあったような気が・・・(記憶がウロウロ)
2階に上がると絵画の展示がありました。(クリックで拡大)
人っ子一人いないのですが、近寄ってビックリ。
ピカソ!
モネ!
<<<だけど一人もいない!!!>>>
日本にこの2作品が来たら長蛇の列ができます。オランダの皆さんにとっては「いつでも見れるもの」・・・
現代アートの展示もありました。こちらはヘリット・リートフェルトによる「赤と青のいす」(1917)。リートフェルトといえば、ユトレヒトにあるシュレーダー邸(世界遺産)の建築家としても有名です。
「小学生でも作れそう」なデザインですが、侮るなかれ。無駄のないデザインを実現できたのは、技術力があったからこそ。一見、へんてこな形の椅子ですが、家具のデザインを語るには「無くてはならない逸品」と崇められています。
以下のサイトで同じデザインの椅子を購入可能です。
税込¥496,800
高い!w 5千円かと思ったら50万円かよ!オランダ旅行できますね。お金持ちにも愛されるデザインであることが分かりました。
ここに載せきれなかった写真も多いですが、まさに「オランダを感じられる美術館」ではないでしょうか。オランダ黄金時代を感じさせる展示、デルフト陶器、ピカソ、モネという著名な画家の作品、近代アートまで。2時間くらいかけてゆっくり見たらもっと楽しめていたと思います。そんなことを思いながら帰路へ。
市立美術館から歩いて15分ほどの場所に国際裁判所もありました。
ハーグをきちんと見物したければ、一日では物足りないかもしれません。歴史、芸術、政治、全ての要素が詰まった魅力的な街でした。
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