「苦しい経験をした人だけが苦しい人を助けられる」と思い込んでいた。
「苦しみ」に意味を持たせることで、苦しみを和らげていた。
しかし、今日。この思い込みが間違っていることを思い知らされる。
とても悲しんで、落ち込んで、苦しんでいる人から相談を受けた。
過去の私とあまりにも似た境遇でびっくりした。
そんな私ができたこと。
私もこんな経験をしたので、少しはあなたの気持ちが分かります、と共感を示すだけだった。
これで相手を救えるだろうか。相手の状況は全く変えられない。
苦しんでいる問題は何も解決しない。
相談者、今頃、家で何してるのかな・・・元気かな。
こうやって心配することしかできない。
自分の無力を感じつつも大切なことを思い出した。
私が働く理由。「人のため」
私はしょうもない面倒くさがり屋だけど、唯一頑張れるのは「人に恩を返したい」と思った時。留学の勉強で頑張れたのも情報提供してくれた人たちに「あなたのおかげで頑張れました!」と報告したかったから。
思いや経験で共感を示せば、相手の悲しみを一瞬紛らわせることはできるが、根本的な問題解決にはならない。
上手く言葉にはできないが、久しぶりにハッとさせられ、自分の行いや今後のことを考えさせられた。
全く別の話だが、今日はポカミスをした。
反省するよりも「どうにでもなれ~」という感じで放心状態だった。
意外なことに、上司には全く怒られなかった。
「秋だし、体大切にして。たまに休みなよ」
なんて懐が広い人なんだろう。
秋風のせいか「転職しようかな」なんて思っていた。
「どうにでもなれ~」もそんな考えからきていたのかもしれない。
今日の相談も上司の対応も「この職場にはまだまだやれることが沢山あるよ。問題から、面倒くさいことから目を反らすなよ」と言われている気がした。
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