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【実話・映画】『イントゥ・ザ・ワイルド(Into the Wild)』 私たちは何を求めて、何故生きているのか。(ネタバレ・感想)

映画『イントゥ・ザ・ワイルド(Into the Wild)』 のあらすじ、感想です。

映画を見たきっかけ

人生の迷子だったから、「やりたいことを思いっきりやりたい。この思いを後押ししてくれる映画を観たい」と思って。

社会人3年目、今年26歳。私、何で生きているんだろう。自分の人生を生きていない気がする。好きなことを思い切ってやりたい。家族、職場、社会的地位、など周りのしがらみに捉われずに本当にやりたいことをしたい。

そんな時に『イントゥ・ザ・ワイルド(Into the Wild)』の予告を見てピーンときた!

 

日本語版の予告編

 

英語版の予告編

 

映画を見たからと言って、人生のゴールが見えて何か行動を始めたわけではないが、この映画を見てよかった・・・と心の底から満足。

久しぶりに心の奥底に突き刺さる映画だった。

 

実話がベース

この映画は実話であることがポイント。

原作はジャーナリスト、作家、登山家であるジョン・クラカワーによる、1992年に青年が放浪の末にアラスカで死体で発見された事件を描いた1996年のノンフィクション作品『荒野へ』。

引用元:イントゥ・ザ・ワイルド - Wikipedia

荒野へ (集英社文庫)

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フィクション映画の場合だと、主人公が何かを成し遂げたり、苦難にぶち当たったとしても「話を盛り上げるために作者が主人公を苦しめているんだ」と考える余地が生まれてしまう。

一方で、実話(ノンフィクション映画)の良さは「話に対する信用」が揺るがない点だ。「話を盛り上げるための脚色」といった疑いを持つことなく話に集中できる。

 

あらすじを本当に簡単にまとめると以下の通り。

「何不自由なく育った青年が、突然放浪の旅に出て、アラスカの荒野で餓死する」という話

【映画】アラスカで餓死した青年は、何のために旅をしたのか。僕は僕に会いに行く。「イントゥ・ザ・ワイルド」 - うさるの厨二病な読書日記

 

何不自由無い?

何故、放浪の旅に?

何故、アラスカ?

今の時代に餓死?

 

イントゥ・ザ・ワイルド [DVD]

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詳しいあらすじは、ぜひ映画を見て欲しい。

イントゥ・ザ・ワイルド〜アラスカの荒野に消えた青年が孤独な旅で綴り続けた心の言葉

 

感想(ネタバレ含)

映画の場合、主人公「クリス」が陥った状況や心情など、表現しきれない。原作の『荒野へ』を読めば正しく理解できるが、「映画を見ただけ」の感想と考察を書いていく。

 

  • 恵まれた環境で「自分」抑えてきた

クリスの属性や一流大学卒業といった肩書だけを見ると「何不自由なく育った青年」といった印象を受けるが、決してそんなことは無かった。

「不倫相手の私生児として誕生、親の不仲、DV、喧嘩」など、表向きの「素敵な家庭」とはかけ離れた環境。クリスと妹は、家庭内の「不穏な空気」に怯えながら生きていた。

 

物質的には豊かだが、明らかに何かが欠けた環境。クリスはそんな環境を悪化させたくない、それ以上家庭をぎくしゃくさせたくないという思いから、「良い子」でいることを選んだのではないか。全ての感情を押し殺し、親が望む「成績優秀者」、「スポーツ万能」、「人当たりの良さ」を追求してきた。「自分」のない、操り人形のような状況で大学卒業まで過ごしてきた。

 

  • 正論で社会を生きるのは厳しい

映画では、政治について熱く語るシーンがある。明らかに「青臭いこと」を言っているのだが、クリスの話は間違っていない。世の大人たちが、「汚れ」を飲み込み、何食わぬ顔をして過ごしているからこそ「汚れいていることが普通」になっている。

クリスはこういった「間違い」に耐えられない。自身の家庭環境が影響しているのかもしれない。表向きは「素敵な家族」だが、「何食わぬ顔」をして演じているだけ。そういった環境に置かれたクリスが苦しんでいる。


大学生ぐらいになれば、正論だけでは世の中は生きていけないことが分かるはずだが、「世間体」によって苦しめられている張本人だからこそ、そんな環境をそのままにしておくことは許せなかったのではないか。 

 

  • 様々な生き方

クリスは旅を通して、色んな生き方を見る。ヒッピーの生き方、農家の男くさい生き方、一人孤独に暮らすおじいちゃんの生き方など。色んな生き方を見て、自分に合う生き方に落ち着くこともできたはず。

それにも関わらず、16歳からの片思いもスルー、おじいちゃんからの養子縁組の話もスルー、愛する妹でさえも一度も連絡しない。人との関わりを徹底的に避け続けた。環境によって自分の考えや行動が縛られることを嫌なほど味わっているからだ。

「自分らしい生き方、考え方」を探すために、周りに影響されないためにも先ずは一人でいることを選んだ。だからこそ、人のいない「森の中」に行く意味があった。

 

  • 自分の人生を生きる=悔いなき人生

クリスは、わずか24歳で帰らぬ人となる。アラスカの荒野で過ごすという選択、人との連絡を全て絶つという選択、全て自分の選択によってもたらされたことだ。

彼の「死」な悲しいものであったが、自分の選択によって自分の進む道を選んできたことには悔いがなかったのだと思う。「まだ若いのに」「今まで親が教育に投資してくれたのに」といった社会的な意見は全て排除し、「やりたいこと」を貫いた。

 

  • 「幸せは他の誰かと分かち合ってからこそ」

クリスの旅は「自分らしさ」を追求するために、「孤独」を保ち続けているように見えたが、「幸せは他の誰かと分かち合ってからこそ」という言葉を残している。

この想いは自身の死によって叶えられなかった。何か重いものを残したまま映画が終わる。

 

本当の喜び、「自分が選択した人生」を一緒に喜んでくれる人が欲しい、ということは旅を始める前から分かっていたことなのではないか。日常生活では、この気持ちを素直に出せる機会もなく、ずっと心に閉まってきた。一人で何も縛られない環境に身を置いて初めて、素直に表現できたことなのかもしれない。

 

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クリスが何を考えていたのか、もっと詳しく知りたいので近いうちに本も読んでみよう。

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自分の悩みを解決する重要な糸口を見つけられる気がした。私の人生にとても意味のある映画に出会えた。

 

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