この記事のタイトルは、ショーペンハウアー(ショウペンハウエル)の『読書について 』をもじっています。
- 作者: ショウペンハウエル,Arthur Schopenhauer,斎藤忍随
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1983/07
- メディア: 文庫
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本を上手く要約している文を見つけたので、紹介。
1)良書を読むことが重要であるがゆえに、悪書を極力読まないように心がける一方で、(2)読んでばかりでは他人に考えてもらうばかりになるので、自分で考えることを怠るな
ショーペンハウアーは読書について考えていたようですが、この記事では「朝刊を読むことについて」書いていきます。
まともな社会人は新聞を読む・・・?
社会人2年目を終えるにあたって「まともな社会人は新聞を読んでるんだろうな・・・」とぼんやり思っていたこともあり、新聞を全く読んでいない自分に引け目を感じていました。
そんなこんなで日経新聞をタダ読みする方法を見つけ出します。
新聞をタダ読みする方法を発見し、早5カ月が経過。
通勤時間を利用し、毎朝必ず日経新聞(電子版)を読むことが習慣になりました。
電車に乗って数分間で見だしチェック。気になる15~20記事をピックアップして、15分間で読み切っていました。中でも特に勉強になったと感じた記事はEverenoteで保存。
毎朝新聞を読んでいる私って素敵!!!!
社会人3年目にしてやっとまともな社会人になれたあああああ!(嬉)
と思っていたのですが、ふとした瞬間に疑問が浮かびます。
毎朝、新聞を読むメリット
毎朝20分を使って新聞を読んでいますが、新聞を読むメリットを全く感じられなかったのです・・・
たまに、他社の担当者の方と話すこともありますが、新聞のネタを元に話が盛り上がることもほとんどありませんでした。
「毎朝、新聞を読むメリット」で唯一思いついたのはこれでした。
上司の名前が新聞に掲載された時「新聞に出ていましたね!」と朝から上司をヨイショッ!新聞読んでますアピールをできる。
え・・・
朝の神聖な20分を使って出てくるメリットこれだけですか(笑)
たったの20分間ですが、5か月で約33時間新聞を眺めていたことになります。
上司を月1回ヨイショできるというメリットのためだけに33時間費やす意味があるでしょうか!
新聞で社会情勢を知るのは至難の業?
新聞を読み始めた目的の一つに「社会情勢つかみたい」というものがありました。
しかし、新聞が扱っている「即時情報」は、予備知識が無い人が読むには難しいことに気付きました。
例えば、「今までの経緯から、〇■が東に移動することは前代未聞なんだ(予備知識)」という経緯を知らぬまま「〇■が東に移動しました」と書いてあるのを読んでも「ふーん」と思うだけです。
仕事と関係のある業界に関するニュースでは、物事の背景を理解しているため「●◇が減りました」という一文を読んだだけで、その後の波及効果について予測することができます。
日経新聞に掲載されているニュースの多くが私にとっては、「ふーん」と思ってしまう話題ばかりであったため「このまま読み続けても意味があるのかな?」という疑問を抱き始めたのです。
先ずは、予備知識を身に着ける必要があるかもしれない・・・
社会情勢を知りたいなら雑誌で十分!
社会情勢を知りたいのであれば、新聞だけではなく雑誌から知識を得ることもできます。
とはいえ、雑誌をきちんと読み込んだことがないので、新聞よりも社会情勢の把握に向いていると言い切れるわけではありませんが・・・
リアルタイムな情報を扱いつつも背景事情なども丁寧に書かれているというイメージがあります。
朝の貴重な時間を情報収集に使うべきか?
そもそも朝の神聖な20分を情報収集に使うべきかという点もきちんと考えたいと思います。
仕事にもよると思いますが
例えば、私の場合は、デイトレーダーや金融業界の営業マンのように情報を武器に1分1秒を争っているわけではないので、朝のニュースを追えていなくても日常業務に支障はありません。
社会情勢を把握するための時間を取るとしたら、夕方でも問題ないのです。
朝、脳がピチピチとしている時間は、ニュースを読むことよりも英語の勉強に使いたいと思い始めました。
というわけで・・・
朝、新聞読むのやめます
そもそも、「イケてる社会人って朝、新聞読んでそう」というアホみたいな発想で始めたこの習慣ですが、「現在の業務内容、新聞を読んで得たいこと、朝の時間の使い方」を冷静に考えた結果、朝から新聞を読む必然性が無いことが発覚。
従って、この習慣は廃止することにします。
とはいえ、この5カ月間で得たことはあります
・日経新聞を無料で読む方法を知った
・日経新聞に掲載されている情報の種類を把握できた
・朝の20分を有効に使う習慣をつけられた
・雑誌であっても情報を得られることを知った
・明確な目的もなく情報を得ても無意味なことを実感した
・上司をヨイショすると自分の気分もヨイショできることを知った
「新聞は読んでいません!」と言うと、一見ダメダメな社会人に聞こえますが、決してそんなことはない。
自分の目的に合わせて、ここまで考えた上での決断です。
今後は自信を持って「新聞は読んでいません」と宣言したいと思います。
ショーペンハウアーが言っていましたが、 質の低い情報(自分に不要な情報)を得るために時間を使うほど私たちの人生は長くないのです。
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